保存会では会員を募集しています。(年会費 1千円)また、人形制作後継者を募集しています。お申込は 穂高神社内 穂高人形・御船祭保存会事務局 TEL0263-82-2003

(第5号)平成14年1月10日
発行 穂高人形・御船祭保存会

後継者の育成を目指して
活気を呈する穂高人形研修館
 保存会設立の目的である、穂高人形。飾り物製作の後継者育成の活動が穂高人形研修館で開始された。
 昨年7月穂高区で後継者志望の募集がなされ、11名の志望者があり、10月から毎月第2第4土曜日夜7時から9時まで行われ、保尊和夫人形師が指導に当たっている。保尊教室では、今までに6回の研修会を通して、木・藁・番線・粘土等を使い、人形の胴体の骨組み、手・足の作り方を学び今は桐材による頭の彫刻に取り組んでいる。

 11人のメンバーは、同世代で顔なじみであり、農作業の話に花を咲かせるなど、和気あいあいの雰囲気の中で楽しい研修が行われ、矢口義盛・等々力実・山田孝氏は「保尊人形氏を支えながら技を磨き合い、伝統を受け継いでゆきたい」と抱負を語られた。
 保尊人形師は「今年5月の御遷宮穂高人形祭りの飾り物に、後継者が作った人形が出せるようにしたい」と願っている。
 小平貞男人形師は昨年12月9日研修館で小平教室を開設、今まで小平人形師の元で手となり足となり助手を務めて来た、藤原国広・塩原正人・青柳富久・比企義久氏の4氏により、午前10時から乾燥機などを製作し、午後3時まで、材料に藁・番線・新聞紙・宮本紙・糊等使い「手」の製作に取り組み、人形作りの思い出話をしながら、「作っていると夢中になり時間を忘れてしまう」「子供の頃の工作のようで楽しい」と語っていた。
 今後は毎月第2・第4日曜日の午後1時から4時に、教室で製作指導が行われる。
 穂高町区内の後継者の募集を行い、特に20代から30代の若者の志望を期待している。
 牛流弘次人形師も20代の健壮団の若者が中心になり、御遷宮の人形・飾り物製作を通して技を磨いている。
 保存会の最大目的である、穂高人形・飾り物と御船を組立る後継者育成の活動が進むにつれ、マスコミが注目し秋の例祭前から取材が行われ、長野放送(NBS)では、「穂高人形は俺が守る・お船祭りにかける男達」−人形師を目指す若者の活躍−をテーマに、人形作りに取りかかる前に歴史舞台となった現地を訪ねたり、文献による時代考証をふまえて製作する過程、船作りの材料を山から切り出し組み立てて、人形を飾り付けて行く過程を精細に映し、例祭当日御船祭りの豪快な船がぶつかり合うクライマックスを捕られた映像が、10月29日月曜スペシャルで放映され大きな反響を呼んだ。
 新聞では例祭前から、「御船祭の由来や人形・飾物の製作の様子」「3人の人形師の後継者育成に取り組む様子」「例祭当日の御船祭りの様子」等が各新聞・テレビで大きく報道されたことは、今までになかった事である。
 マスコミの報道と相まって、昨年の御船祭りの場面は、NHK大河ドラマの「北条時宗」が4場面と小泉総理大臣が説く「米百俵」の史実が飾られ、当日の参加者で境内は埋め尽くされた。

 

人形制作・御船組み立ての過程を追って
熱心に取り組む編集委員会
人形制作御船組立の過程を追って熱心に取り組む編集委員会
 本年度重点事業である、後継者育成のために研修資料作りが始まった。
 ビデオ編集委員は安曇野ビデオクラブのメンバーに依頼。手引書編集委員は、町文化財保護委員、学校教育の関係者に依頼しメンバーは次の方々である。

ビデオ編集委員(安曇野ビデオクラブ)

氏名 住所 備考
等々力通夫 穂高町 委員長
山口  裕 堀金村 副委員長
山田  正 堀金村  
永戸セツ子 穂高町  
三沢 章一 穂高町  
西条  正 穂高町  

手引書編集委員会

氏名 住所 備考
西川久壽男 穂高町 監修者
野口卯年夫 穂高町 委員長
廣田  譲 穂高町 副委員長
等々力 徹 堀金村 穂高南小学校
野口 岩男 木曽郡日義村 日義中学校
寺島 俊郎 堀金村 堀金中学校
山崎佐喜治 穂高町 梓川高校

○7月16日 ビデオ編集委員会
委員・人形師3人・事務局で初顔合わせし、後継者育成に役立つ穂高人形制作と御船組立の急所を9月の御船祭りに向けて撮影する計画を立てる。
○8月1日 手引書編集委員会
委員・印刷所代表者・町教育委員会文化財係・事務局の初顔合わせを行い、手引書の体裁・頁数・発行部数等の予算見積を協議する。
○8月9日 手引書編集委員会
委員と事務局で手引書の編集内容と資料編集の方法・分担を協議し、秋の御船祭りに向けて取材することを計画する。
両委員会が取材対象となった9月御船祭りの場面は次のようである。

9月9日 子供御船祭

  • 「北条時宗の弟宗政博多へ出陣」 穂高町区   
    小平貞男人形師担当
  • 「斉藤別当実盛の最後」 等々力町区 
    牛流弘次人形師担当
  • 「松下禅尼倹約を教える」 穂高町区 
    保尊和夫人形師担当

27日 例祭 子供船

  • 「元寇弘安の役、河野通有敵船上での奮戦」  穂高町区
    小平貞男人形師担当
  • 「北条時輔幕府に謀反の疑いをかけられ討たれる」 
    等々力町区  牛流弘次人形師担当
  • 「小林虎三郎の米百俵」         穂高町区
    保尊和夫人形師担当

大人船

  • 「牛若丸天狗から剣術を習う」  穂高町区
    牛流弘次人形師担当
  • 「元寇、元軍を迎え撃つ日本(やまと)武士(ぶし)」穂高町区
    保尊和夫人形師担当

編集委員会終了後は例祭当日まで穂高人形飾物の製作や御船の組立の過程を追って取材活動を行った。
例祭終了後の10月13日には、ビデオ・手引書編集委員会の合同会を開催し、今までの取材活動の情報交換を行い、成果を確認した。12月15日現在でビデオ委員6名の取材活動日数は述べ65日間328時間余、手引書廣田委員は20日間で55時間余の取材活動が行われた。
今後は今までの取材不足の点は、5月の御遷宮の人形祭と秋の例祭で補い、編集を完成させる計画である。

 

好天に恵まれた御船祭り
写真コンテスト 傑作続出!!
第3回「御船のある風景写真コンテスト」は、御船が出る子供御船祭(9月27日)、奥宮例祭(10月8日)の御船神事に好天に恵まれて開催された。
本年の応募者34名、応募作品は124点に及び、県外から2名、5点の応募は初めてであった。
審査会10月25日参集殿で開かれ、清沢保存会長、小平宮司、中沢義直信州映像舎代表、小川吉夫小川写真館、吉沢鋭二企画出版安曇野の各氏が審査に当たり、次の17点が入賞作品に選ばれた。

●御船大賞・・・北原雅光/揺れるお船と人の波

●入選・・・岩渕俊勝/平安の雅

賞名 作品名 入賞者 住所
御船大賞 揺れるお船と人の波 北原 雅光 上伊那郡辰野町
優秀賞 田園を行く子供船 矢々崎徹美 岡谷市
穂高人形賞 晴れ舞台 永山  秀 池田町
安曇野賞 勇壮安曇の秋祭り 中野 博司 豊科町
入選 祭りのクライマックス 下田 忠寿 豊科町
平安の雅 岩渕 俊勝 明科町
お船と奉納相撲 清沢 文人 穂高町
佳作 お山のお船神事 松本 勝作 高知県高知市
神楽殿の周りの廻るお船 高山 静冶 松本市
行列 小池 春隆 松本市
勢揃い 永山  秀 池田町
親子そろってお船祭 宮沢  浄 穂高町
努力賞 お船のある風景 浅川今朝雄 穂高町
方向転換 田野尻正夫 堀金村
勇壮なる響き 過越紀念男 静岡県富士吉田市
母にだかれて 鳥羽 孝哉 豊科町
祭お船ライトアップ 岩牧基見子 松本市

戻る