安海都美

神社だより(平成18年6月10日号)

境内散策

 日頃ご参拝の折、境内を見渡すと神社ならではの建築物や、いくつものお社が祀られていることにお気づきになると思います。今号より境内をより美しく、より興味深くご覧頂けるよう境内社をはじめ、神社建造物を順にご案内してまいります。第一回は、境内北側に十社連立する摂末社の中で最も大きなお社で、川端康成、井上靖、東山魁夷といった文豪、画壇の巨匠が絶賛し、樹齢五百年を越えた今尚鬱蒼と青葉繁らす欅の巨木の東に鎮座する若宮社と、神社参拝の前に身をお清めするための手水の取り方をご紹介します。

若宮社

 創建年月は不詳。古くは御遷る宮毎に造営されてきましたが、現在は随時造り替えられます。現在の社殿は明治二年の御遷宮の折、右殿として造営されたものを昭和二十一年五月の御遷宮に移転、改修されました。
 御祭神の安曇野比羅夫命は天智元年(六六二)、天智天皇の命を受け船師一七〇艘を率い、百済の王子豊璋を百済に護送、救援し王位に即位させました。が、天智二年新羅、唐の連合軍と戦い、白村江(現 朝鮮半島の錦江)にて八月申戌二十七日に戦死。当社の例祭日、九月二十七日の由来であり、阿曇氏の英雄として祀られ、英知の神と称えられています。

相殿
(同じ社に二柱以上の神様を合祀すること)

 ものぐさ太郎の名で有名な信濃中将が祀られています。
 昔、そのものぐさぶりに感心した時の地頭が、里人に太郎を養うように命じました。その後、太郎に夫役が割り当てられ上京。太郎は京にて才能を発揮し、文徳天皇より信濃・甲斐の国司を任ぜられ、穂高神社を造営したと伝えられています。百二十の春秋を過ごし、延命長寿、財宝沢山、幸福自在の神として称えられています。

手水の作法

一、 柄杓を右手に持ち水を汲みます。
二、 水を左手にかけ洗います。
三、 柄杓を左手に持ち替え、右手を洗います。
四、 再び右手に持ち替え、手のひらに水を溜め口を漱ぎます。
五、 柄杓をまっすぎに立て、残った水が柄をつたう要領で柄の部分を洗い元の場所へ返します。
 手水とは御神前に進む前に罪や穢れを洗い清めるための大切な儀式です。又、当神社の手水舎の水は安曇の名水の一つに挙げられています。御参拝の折には是非手水を励行し、心身ともに清々しくお参りをしましょう。

平成の大改修竣工

 前々号の社報にて掲載致しましたが、昨年三月二十四日、福岡県西方沖地震により、大被害を受けた志賀海神社がこの度、多くの皆様のご協力により復興され、去る四月十二日に奉祝祭が斎行されました。志賀海神社は海神の総本社と言われ、安曇族、又穂高神社の期限でもあります。宮司の阿曇磯和様より、地震から復旧までの手記を頂きましたのでご報告いたします。

 

奉祝奉幣祭を迎へて

志賀海神社 宮司 阿曇磯和

平成十四年に立ち上げ、氏子の皆様はもとより、福岡の財界、全国の崇敬者の皆様、殊には穂高神社氏子の皆様に御協賛賜り進めて参りました当社「平成の大改修」竣工を迎えることとなりました。
四月十二日にその竣工をお祝いし、天皇陛下より幣帛料を頂き、奉祝奉幣祭を斎行する運びとなりました。これもひとえに御奉賛賜りました皆様のお陰と感謝申し上げる次第です。当社は偶然にも官幣小社昇格八十年目の目出度い年でもあり御祭神様の引き合わせにも感謝致して居ります。八十年前、大正十五年一月四日に村社より一躍官幣小社に昇格し同年四月十五日には、当時の福岡県知事を勅使に昇格報告祭を斎行しており破格の栄誉を受けました事は当社の歴史を語るものだと思われます。
 当社は、古来より波荒き玄界灘の要衝として神聖視されてきた志賀島に鎮座し、「龍の都」(タツノミヤコ)、「海神の総本山」と称えられ、海の守護神として篤く信仰されて居ります。創建は明らかではありませんが古来志賀島北部勝馬と言う地に、表津宮、仲津宮、沖津宮の三社で奉祀され、二世紀以降に表津宮が現在の地であります勝山に遷座されたと伝えられて居ります。二千年に及ぶ歴史の中で、神功皇后の伝説を多く残し、文永、弘安年間の元寇の役などの国家非常の際には嚇々たる御神威を顕示され、豊臣秀吉、大内義隆、小早川隆景などの戦国時代諸将が相ついで社殿の造営や社領の寄進などを行い、黒田長政公の入国後は歴代の藩主が社殿の修復等を行って参りました。
 元禄十二年の大改修、明治十二年、同四十年、又官幣小社に昇格致しました大正十五年前後には楼門、拝殿の改修等を行い、昭和二十年代本殿屋根葺き替え、二十七年拝殿屋根葺き替えより五十年あまりの歳月を経て、本殿、拝殿の傷みも激しく、いよいよ御改修の必要に迫られ、平成十四年氏子の皆様のご協力をもって建設委員会を設立、氏子負担金を募り、崇敬者の方々の御奉賛をいただき、平成十六年三月九日に仮殿遷座を斎行、本殿屋根解体に取りかかり、五月より造営に取りかかり、十二月に竣工、翌年三月九日に正遷座を斎行、平成の大改修の最終の目標である拝殿屋根葺き替え工事に入ろうとした矢先、平成十七年三月二十日日曜日午前十時五十三分、玄界島沖を震源とする震度六弱というこれまでに経験したことのない地震が起きました。発生したのが平日であったならば、家族がそれぞれ学校や職場に身内の安否確認で混乱したのではないかと思われます。最も被害の大きかった玄界島の島民の皆様は、全島避難の避難所となった福岡市内の体育館で一ヶ月余り過ごされました。震度計は設置されてはおりませんが玄界島に最も近い志賀島は同程度の揺れがあったと思われます。揺れが治まり境内を見廻りますと、改修したばかりの本殿は無事でしたが、これから改修しようとした拝殿は基礎部に亀裂が入り、石燈籠は倒れ、常夜燈も火袋から上が落下、狛犬も台座より落下、鳥居の倒壊、石垣、参道の亀裂等大きな被害を受け、改修工事を一時中断し、地震復旧工事を、これも又穂高神社他崇敬者の皆様より義援金を賜り、大きな工事は業者で、氏子の手で出来る事は氏子のボランティアの手で工事を進めて参りました。その復旧工事も拝殿改修工事が出来る程進みまして、今年一月中旬より拝殿銅板葺き替え工事に取りかかり、四月五日に工事足場を取り払い、元の如く本殿、拝殿の竣工となり、四月十二日の良き日を迎へます。地震復旧の方はまだまだ残された箇所が多く残されており、一日も早い地震からの復興を完遂し、さらなる神徳の宣揚と伝統の文化の保護に努めてまいりたいと存じます。
最後に、平成の大改修に御奉賛賜りました方々、又震災に際し義援金を賜りました方々に心より御礼申し上げます。
 

子供参宮団に参加して

望月啓市

ぼくは、「子供参宮団」に参加するのは今年で四回目になります。今年は、伊勢神宮とナガシマスパーランドに行きました。この旅行は毎年仲の良い友達と参加できるのでとても楽しみです。
 バスの中では伊勢神宮の事について話を聞いたりビデオを見て勉強しました。
 伊勢神宮に着くと鳥居をくぐり、橋の右側を渡って行き、参拝する前には、手水舎で手を洗い口をすすいで、お参りしました。伊勢神宮の中はとても広く、一日目は内宮を見学し、二日目に外宮を見学しました。毎年雅楽や巫女さんの舞などを見学しますが、長時間正座をしているので少しつらいです。
 バスの中や宿舎での食事は、必ず感謝の作法をし短歌を唱えたあと「いただきます」をして食べ、終わりのは「ごちそうさまでした」と言って片付けました。
 毎日ご飯が食べられること、元気で過ごせることを神様に感謝して食事をとることをおそわりました。
 そして一番の楽しみは、二日目のナガシマスパーランドです。
 友達といろいろなアトラクションで遊び、今まで恐くて乗れなかった絶叫マシーンにも挑戦しました。
 本当に楽しい二日間でした。
 また来年もぜひ参加したいです。

神社婦人会募集のお知らせ

 当会は平成十二年に発足した安曇野市内にお住まいの女性が会員の団体です。現在は百五十名程の皆様が入会されており、会員相互の親睦を深めるため毎年事業計画を立て、年間六回程の活動をしております。年会費は千円。入会希望の方又、興味をお持ちの方は左記迄ご連絡下さい。

主な活動
・ 総会 毎年五月総会を開き、講演会や演奏会を行っています。
・ 旅行 年一回県内外の大きな神社へ参拝し、由緒等の説明をお聞きします。
・ 勉強会 年に二回ほど市内の神社について、神職はじめご関係の皆様よりお話をお聞きします。
平成十七年度の活動としては、しめ縄作り、国旗小旗の作成、巫女舞鑑賞、巫女舞装束着付見学、フランス料理のテーブルマナー講習会に併せて食事会などを行いました。

敬神婦人会の申込先 穂高神社社務所
TEL:82-2003

新人職員紹介

小川村 高山恩典 二十二才

 この春から穂高神社に正式に奉職させて頂くことになり心から大変嬉しく思います。
 私の出身は小川村です。そして神社はそこに鎮座する武部八幡宮です。少年の頃から祖父や父に連れられお手伝いをしました。神社と私の生活は切っても切り離せない存在でしたし、神社は今の日本に失われている大事なものがあると考えています。神道についてもっと勉強するために、伊勢の地にある皇學館大学神道学科に入学を決め、日々様々なことをたくさん学んできました。
 この地アルプスを一望できるすばらしい穂高神社にて、立派な神職となれるように、自分にできることを精一杯し、また皆様方にご指導して頂けたらと思いますので何卒よろしくお願い致します。

飯山市 鷲尾和浩 二十四才

 四月一日より、穂高神社で御奉仕させて頂いております。宮司さんをはじめ、職員の方々には温かく御指導して頂き、大変有難く感じております。三月までは神職になる為、熱田神宮学院で勉強してきました。今、神職となりましたが、神社界に足を一歩踏み入れたばかりです。まだまだ学ぶ事は沢山あります。初めての事も多く戸惑う事があるかもしれませんが、日々努力して一生懸命頑張っていく所存であります。そして、何事にも積極的に取り組んでいきますので、皆様方のご指導とご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い致します。
 

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